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コラム

ドイツ人漫画家Pina〜ADHDの時間感覚の歪み〜

2025.11.08


ADHDの私は、将来を見通すことが難しいんです

ADHDの症状は、自分がどれくらい先を見て計画を立てることが出来るかということに影響を及ぼします。
もし、他の人がこれぐらい先の将来を見通せるなら…

…ADHDがある私の場合、将来を見通せるのはたったこれくらいです。

締切や目標が自分の見通せる時間の範囲から外れている場合、タスクそのものを始められないという事が度々起こります。

やりがいやモチベーションの維持が大変

私の脳は自分が計画を見通せる時間の範囲から外れたところに目標があると、やりがいやモチベーションを維持することが大変なのです。
だから、すぐにやりがいを感じられそうな面白いものごとを見つけてしまうと、それをやりたいという気持ちになってしまいます。

(結局、最後は元々やろうと思っていた事と全く違う事をしてしまっているんですよね…)

これは意思が弱いという問題ではなく、神経的な問題なのです

先を見通す事が難しいので、自分がイメージ出来る時間の範囲を越えた未来の目標を、将来自分が達成するイメージをする事が出来ず、絶望的な気持ちになってしまうのです。

未来を思い描く事が苦手なのです

だから、どれくらいで終わるかを自分で予測出来る、短時間で終わるようなアクティビティをつい選んでしまいがちになってしまうのです。
長い期間を必要とする長期的な目標や、自分の長い人生における小さな変化は、すぐにやりがいを感じることはあまりないので、そういったものを求めづらい傾向があります。

寄稿者

Pina ADHD当事者/ドイツ人・漫画家

数年前、念願の仕事に就いたものの、なぜか仕事へのモチベーションが上がらない。
そんな時にADHDと診断されました。
薬を飲み始めて、夢の仕事を続けることができていますが、ADHDに対する偏見に直面することも多く、ADHD が私にどのような影響を与えるのかを説明するために、漫画を作り始めました。

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