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「まほらノート」の使い方は、無限大

杉山:1冊が終わる、というのもいいですよね。達成感があります。
まほらノートは使い方が無限大だと思うのですが、どのような使い方がありますか?
私は自由帳のように使えるので、網掛け推しです。

大栗:網掛けは、イラストも描けますし、自由度が高くて使いやすいという方が多いですね。
英語のノートとして使っている方からは、
「線がないので、はみ出しても気にならず書きやすい」
という声もありました。

専用ノートは決まりがある感じで疲れてしまうけれど、自由に書けるのがうれしい、という方もいらっしゃいます。
想像していなかった使い方を見つけてくださる方もいて、うれしいですね。

発達障害の方のお困りごとを聞いて作りましたが、「そうやって作ったものは、きっとみんなにとって使いやすい」と思いながら開発に取り組んでいました。

例えば白内障の方も白い紙がまぶしいそうで、
「まほらノートなら読んだり書いたりしやすかった」
というお話もありました。
病気などで利き手が使えなくなった方が、字を書く練習の際に
「網掛けのまほらノートだと字をまっすぐ書けた」
という声をくださったこともあります。

また、常にパソコンの画面を見ていて目が疲れる仕事の方が、考える時はまほらノートで案を出し、実際に作業する時に初めてパソコンに向かう、という使い方をされているという話もありました。

最初は別の理由で手に取ってくださった方も、まほらノートを使った後に普通の白いノートを使うと、目の疲れ方が違うと感じたそうです。
誰にとっても、白いノートに比べて目の疲れは軽減されているのではないかと思っています。

これからのまほらノート

杉山:少し話題がずれてしまいますが、既存のスケジュール帳が合わず、使うのをやめてしまうことがあります。
まほらノートをスケジュール用としても使っているのですが、今後スケジュール帳を作る予定はありますか?

大栗:実はスケジュール帳の展開も検討しています。
スケジュール帳となると自社の工程だけでは作れないため、少し時間はかかりますが、今後具体的に進めていく予定です。

ほかには、小学生用のまほらノートの開発も進めており、年内発売を目標に頑張っているところです。
新しい展開としては、そちらが先になると思います。

買うことが、誰かの「書けた」につながる

杉山私もいくつか購入させていただいたのですが、「ペイフォワード」の仕組みについて詳しく教えてください。

大栗:まだまだ「まほらノートを知りませんでした」と言われることが多いんです。
必要な方にプレゼントし、「よかった」と思っていただいてから購入してもらいたいのですが、全員にプレゼントするのは難しい。
そこで、ペイフォワード対象のまほらノートを1冊ご購入いただくごとに、通常のまほらノートを2冊、必要としてくださっている施設や団体にお届けする仕組みにしました。

具体的には、放課後等デイサービスや支援学級、就労支援事業所などにお配りしています。
発達障害の方だけでなく、その周りの方にも使っていただきたいと考えています。

1人ずつに送るのは難しいため、5名以上の施設や団体にまとめてお送りしています。

「無料でもらえる」ということが逆に警戒され、なかなか受け取ってくださる先が見つからないこともあります。
現在プレゼントできる数は6,000冊ですが、まだ約3,000冊しかお届けできていません。

杉山:自分が購入することで、必要としているかもしれない方にプレゼントできる仕組みは素敵ですね。
私がSNSでまほらノートについて投稿すると、海外の方から
「このノートは日本でしか売っていないのですか?」
と聞かれたことがあります。今後、海外展開の予定はありますか?

大栗:実は、アメリカのお店で取り扱いたいというお話も出ています。
ただ、商標の問題があるようで調査中とのことで、すぐに進めるのが難しい状況です。
お土産として持ち帰る分には問題ありませんが、販売となると、とくにアメリカは州ごとにルールが異なるため、そこをクリアできればと思っています。

杉山:もっと多くの人が使えるようになるといいですね。

ノートは、思考を映す相棒

杉山:ノートは、私にとって頭の中や気持ちを映し出す鏡のような、相棒のような存在です。
大栗さんにとって、ノートはどんな存在ですか?

大栗:身近すぎて深く考えたことはありませんでしたが、何をするにもノートを使っています。
メモを取る時も、考える時もノートですし、頭の中にあるものを書き出して、見える形にするためのツールでもあります。
自分の考えを形にできるからこそ、思考が広がります。

また、書くこと自体が好きなので、筆記用具との相性や書き心地も気になりますし、楽しい気持ちになれる存在です。
以前は買って使う立場でしたが、自分で作るようになったことで、より身近で愛着のある存在になり、今も愛用しています。

杉山:最後に、まほらノートを通して、発達障害当事者の方へメッセージをお願いします。

大栗:書くことがしんどいと感じている方にとって、ノートは鬱陶しい存在だったり、使いたいのに使えないものだったりするかもしれません。
いろいろな思いがあると思いますが、今まで書くことに困難や抵抗を感じていた方でも、「これなら書けた」という声をいただいています。
ぜひ一度、試してみてほしいです。

無料でサンプルをお送りしているので、まずは使ってみてください。
合うと感じていただけたら購入していただいてもいいですし、団体に所属されている方はペイフォワードを活用していただくこともできます。

杉山:ありがとうございます。
実際にお話を聞いて、もともと好きだったまほらノートが、もっと好きになりました。
たくさんの方に広めたいと、温かい気持ちになりました。

大栗:私も、こんなに好きだと言っていただけてうれしいです。
作ってよかったです。ありがとうございました。

インタビュイー

大栗紙工株式会社 取締役
大栗佳代子さん
まほらノートについて
まほらノートご購入はこちら

杉山ソフィア

ASD/ADHD当事者
日本で長年不登校を経験し、その後アメリカ、カナダへ留学。
17歳の時に発達障害の診断を受けた。
現在は、アメリカ人の夫と国際結婚後、大阪で”言語とアートと文化”をテーマにDOORというプロジェクトを立ち上げ活動している。
DOORプロジェクトSNS

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